何も変わらずにはいられない。

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―――「諸行無常」。

 松尾芭蕉辺りがそんなことを言っていたような気がするが、あれから約四百年ほどの月日が経った今でも、時折そう感じることがある。というよりも、むしろ諸行無常は真理だなぁ、とそう思う。

 僕は自分の感受性が特別なものだとは思わない。だから、自分が一番楽しかった頃はいつだろうかと考えたとき、それは皆さんの大体と当てはまると思う。

 例えば、小学生のとき。この頃は楽しかった。自分はまだまだ子供だから、しばらくは遊んでいられる、と純粋に明るく日々を過ごせていた。

 中学、高校と、苦い記憶も随所に挟まりつつ、でも今思えば、結局楽しかった日々。

 しかし、徐々に膨れゆく将来への不安。

 もう、子供ではないんだと。

 もう。

 友達は結婚し、子供ができ、さまざまなライフイベントに身を躍らせる。

 それを見て自分が、自分だけが過去に取り残されていると、そう思ってしまう。
その他
公開:20/06/03 17:09

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