くま(第十九回『エピローグ・その2』)

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千葉君に冥福を祈られ、女性二人に詰め寄られた瀬戸内くんは、洗いざらい白状した。

全ては、うちの宿六が、ぬいぐるみのクマの名前を知りたいがための、あきれた愚挙だった。

あまりにも哀れな様子だったからと、瀬戸内くんは、加担した動機を語る。

なんて、情けない…

やっていい事と悪い事の区別もつかんのか、あいつは!

帰ったら、きっと成敗してくれる。

そんなことを考えていたら、傍らのさくらが裾を引っ張って、内緒話をせがんできた。

「おかあさん、あのね。」

耳打ちされたクマの名前の秘密…

そっか、そう言う事だったの。
ミステリー・推理
公開:19/09/02 18:51

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