くま(第十五回『謎解き・その2』)
2
4
「もったいぶって、謎解きごっこしてもいい?」
あきちゃんに聞かれる。
「どぞどぞ。」
「どもども、えー…」
「さて、うちの男性陣には、脱衣所でクマを怪盗に変えることはできない。」
「女湯だからね。」
「そこで注目すべきは額縁の絵。」
「うん。」
「卯月の間なのにアヤメっていうのは、ちょっと引っかかっていたんだよ。」
「藤の花ならぴったりなのにね。」
「そそ、で、その藤の花の絵は、皐月の間にあった。」
「うむ、見てきたから間違いない。」
「さらに、傍証となるのが、人数分用意されていた浴衣。」
「そして、決定的なのが双子のクマだね。」
そう言う私の笑みは、凄みが増したことだろう。
あきちゃんがまとめる。
「つまり犯人の条件は、1.女湯に入れる、2.アヤメの絵のことを知っている、3.そこに手紙を隠すことが出来る、4.全く同じクマを事前に用意できる、ってことだね。」
あきちゃんに聞かれる。
「どぞどぞ。」
「どもども、えー…」
「さて、うちの男性陣には、脱衣所でクマを怪盗に変えることはできない。」
「女湯だからね。」
「そこで注目すべきは額縁の絵。」
「うん。」
「卯月の間なのにアヤメっていうのは、ちょっと引っかかっていたんだよ。」
「藤の花ならぴったりなのにね。」
「そそ、で、その藤の花の絵は、皐月の間にあった。」
「うむ、見てきたから間違いない。」
「さらに、傍証となるのが、人数分用意されていた浴衣。」
「そして、決定的なのが双子のクマだね。」
そう言う私の笑みは、凄みが増したことだろう。
あきちゃんがまとめる。
「つまり犯人の条件は、1.女湯に入れる、2.アヤメの絵のことを知っている、3.そこに手紙を隠すことが出来る、4.全く同じクマを事前に用意できる、ってことだね。」
ミステリー・推理
公開:19/09/01 04:19
更新:19/09/01 04:30
更新:19/09/01 04:30
ログインするとコメントを投稿できます