オムライス
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妻の機嫌を損ねてしまった。
無言でふるう包丁の音に、いつにない迫力があって怖い。
誰の身代わりに、ニンジンが粉砕されているのかを思うと、味がしなくなりそうだったので、そそくさと退散する。
ほどなくして、妻の呼ぶ声がする。
「ごはん、食べるんでしょ?」
「あ、うん、ありがとう。」
その日、テーブルを占拠していたのは、超特大のオムライス。
「わ、わぁ、すごいね、でも、ちょっとだけ、大きすぎたりしないかなー、なんて?」
妻は、凄みのある笑顔を浮かべて言った。
「なにせ、書きたいことが、いっぱいあるものだから。」
無言でふるう包丁の音に、いつにない迫力があって怖い。
誰の身代わりに、ニンジンが粉砕されているのかを思うと、味がしなくなりそうだったので、そそくさと退散する。
ほどなくして、妻の呼ぶ声がする。
「ごはん、食べるんでしょ?」
「あ、うん、ありがとう。」
その日、テーブルを占拠していたのは、超特大のオムライス。
「わ、わぁ、すごいね、でも、ちょっとだけ、大きすぎたりしないかなー、なんて?」
妻は、凄みのある笑顔を浮かべて言った。
「なにせ、書きたいことが、いっぱいあるものだから。」
その他
公開:19/06/13 19:46
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