No.68 ある理容店の改葬方法

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「理容永愛」の看板に惹かれ髪がのびている訳でもないのに入店した。待合の椅子が5席あってカウンターに置いてあるドライヤーがじゃんけんした時の昔風チョキ型の人の手の様に見える。

AIロボットが順を呼び席を隣に移るよう案内する。立ち待ちしていた僕は5番の席へ案内される。
後ろの壁が異様に肌色に近い様に感じる。

AIが又機械的に呼ぶ。僕は4番席へ移動する。
天井を見てボーとする。何か変な感じだ。人の目で見下されているようだ。3番、2番とズレていく。

AIが案内する。虚無的な言葉で喋る。「お客様1番席へ移動願います」

1番席に座わると奥の部屋から店員と客とが言い争う声が・・。遂に僕の番が呼ばれる。

案内された部屋に入った途端、集団に囲まれ青赤白の理容店を示すサインポールに改装され玄関に葬られた。その後、老いたナイチンゲールの亡霊がサインポールを立てて歩く・・ナースキャップに僕の目を入れて。
ホラー
公開:19/01/28 21:33
更新:19/01/29 07:50

ゆっち( 北海道 )

星新一さんを尊敬しています。ショートショートが大好きな気持ちは永遠です。
 

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