ストロベリームーン

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「今夜はさ、ストロベリームーンなんだってさ」

 そう言って幼馴染のアイツは私をちらちらと見てくる。

「本当、月が綺麗だよな」

 またちらちらと見てくる。あー国語の時間にやりましたね、漱石さん。でも、そういうのはストレートに言って欲しいなと、私は横顔に当たる視線で熱くなる顔を、そっちに向けられない。

「私、ほら、あの……アイスが食べたいな!」

 口から出たのは、そんな言葉。アイツもはてなを顔に浮かべてる。

「我、汝を……アイス……くりーむ……」

 我ながら馬鹿な事を言ってしまったと、口をパクパクしていたら、慌ててアイスを買ってきてひと口くれた。そしてそのスプーンを自分でもペロリ。間接キスじゃん。なんか意識しちゃう。

「直接でも……いいかな……?」

 それ以上は言わせないで、口を塞いだ私たちを月が照らしていた。
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公開:18/07/03 01:38
月 幼馴染

おきつね土鍋( 閉架から910の分類番号辺りまで )

図書室に入り浸っていた学生時代から物語のとりこです。マイペースに活動していきます。
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