最近話題の書き出し小説とは、こうかな?

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浮かない顔をした彼女は、その表情に反して、見上げるほどに浮いていた。


今のご時世、近代国家であるこの日本で、かご訴に及ぶものがいようとは、誰に想像できただろう。


「ちょっ、時間かかりすぎ、なにやってるの!」
カップ麺に叫ぶ彼女にこそ、なにをやっているのかと問いただしたい。


「諸君、今こそ、世界征服の野望をなしとげるときがきた!」
一体、僕の部屋で、何が起きているのだろう。


「犯人はこの中にいる」
誰もいない部屋の中で、男はたった一人きり、従業員名簿のページをめくる。


知られるわけにはいかなかった。朦朧とする意識の中、おぼつかない足取りで人気のない場所を目指す。
子供たちの大好きな、商店街のマスコットの背中に、ファスナーがない事を。


ベランダの手すりに勢いよく足を引っかけた、お向かいさんの少女は、「これはとんだところを」と笑って、僕の部屋に舞い降りた。
ファンタジー
公開:18/07/03 00:49
更新:18/07/03 23:28

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