過去にしか行けないタイムマシン

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「お嬢様。行きたい時代の選択を。お嬢様の知っている範囲の中で」

お手伝いアンドロイドのジョーイが突然そんな事を言い始めた。過去にしかいけないのね。あれだ、この間【タイムマシンは未来にしか行けないのだ】ってテレビで見たせいだ。とりあえず小学生に入ってすぐの時代を選択してみる。あの頃は両親も一緒に住んでたなと思い出しながら。

「かしこまりました。では自室にてしばしお待ち下さい」

お手伝いアンドロイドだけど、多分私よりも頭がいいし一体何をしてくれるのかなと半信半疑でいたらしばらくして呼ばれた。行ってみると。

「ジョーイ、これは?」
「オムライスです」

見れば分かるのだけど、これのどこがタイムマシンなんだろう。とりあえず一口パクリ。

「美味しい……。これママが作ってくれた味……」

一気にあの頃の思い出が脳裏に蘇る。ジョーイが口の動きだけで喋る。

ね、行けたでしょう。過去へ。
SF
公開:18/07/02 01:31
更新:18/07/02 01:55
タイムマシン アンドロイド

おきつね土鍋( 閉架から910の分類番号辺りまで )

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