広島HIROSHIMAヒロシマ

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全く霊感の無い私でも、さすがに原爆ドームを前にすると、ずんと足が重くなった。僅かな形を残し、骨が剥き出しになった建物。
「巨大な人体模型だ…」
肉が残る部分と、腹がわっと開いて内臓が露わになっている部分、それから骨のみの部分。
こちらをじぃっと見つめている巨大な人体模型は、言葉を発せず、しかし、言葉以上に、その痛みと無念さが私に突き刺さった。
隣国では、きっと今日も核開発を行い、ミサイルをこちらに向けているだろう。
「また同じ過ちを繰り返すつもり?」
どうせ、そんな言葉は彼等に届かない。だが、せっかくネットという、自由に発言出来る場がある時代を生きているのだ。この悲惨さは伝えるべきだ。それから、現状の薄氷程度の平和はいつ砕けてもおかしくない事を常に念頭に置くべきだろう。
気付けば、私は大切な人へ手紙を書いていた。今を生きている事が、どれだけ奇跡的で尊いものなのか、を考えながら。
その他
公開:18/04/08 10:00
更新:18/04/08 13:45

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