水中メガネ

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後輩の部屋に、無い筈のものがあった。
「金魚の餌とか、お前ペットに魚なんて買ってたか?」
と、コップに茶を注ぐ後輩に訊けば、何やら掛けていた黒縁の眼鏡を手渡される。
「何これ?」
「メガネです」
いや、見りゃ分かる。
「これがどうかしたのか?」
「掛けてみてください」
そう言われるがまま掛けてみたレンズの向こう側は、何とも不思議なものだった。
「へえー」
まさか、部屋の周りを赤や黒といった金魚が泳いでるとは。
良くできたバーチャルリアリティだと、後輩にメガネを返す。
「本物なのに…」
こんな感じで餌を撒けば、寄ってきて。
「はいはい」
「よかったら、先輩もどうですか?」
金魚の他にも雷魚や淡水魚、深海魚なんかもあるらしい。
その中から選んだ熱帯魚のメガネを、自室にて掛けてみる。
そして、傍にあった星形のクッションに頭を載せながら、天井を回遊する魚達を眺めた。

って、これヒトデじゃねーか。
ファンタジー
公開:18/05/24 21:58

ごんこ

腐女子につき閲覧注意。
☆印ありがとう御座います。加えて、不束なコメント失礼します

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