ボリジな君に、マリーゴールドを

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砂利を踏みしめる。赤い彼岸花を横目に私は恋人宛にしたためた手紙を握りしめた。
花の名前を混ぜた手紙は、花言葉が好きな彼にぴったりだろう。
私は彼のことを忘れないように、少しずつ思い出す。これは週末に必ずやっている事だ。
彼はマリーゴールド色の服をよく着ていた。鮮やかすぎる黄色い服。周りの人は皆タンポポだと言っていたが、彼はマリーゴールドだと私は独りでに思っている。
彼はよく私の頭を撫でてくれた。鬼灯の成る季節は特に。
小さな掌一杯になでてくれる。まるで母親だと何度思ったことか。
学校では彼を学級委員に推薦した。彼はこのような役は嫌いではなく、興味を持っていることを私しか知らないと思ったから。
あの日の彼を真似してキスツスと勿忘草を片手に海沿いを歩く。
封筒に桜田真希と私の名前が書かれた手紙は瓶に入れ、海へと投げつける。
帰り道に見つけた白い彼岸花を見つめて、私は家路についた。
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公開:18/02/14 04:24

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何卒よろしくお願いします
反応に困るようなものしか書けません。

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