ボール

2
168

夕暮れ。

体育館から外へボールが転がっていく…

この学校には運動部しかない。
しかも強制入部だ。

サッカー部の練習を見るためには転がったボール拾いに行くしか方法はなかった。


(あ~あ)
口から言葉が漏れそうになった。

他の誰かがボールを拾いに行ってしまった。



体育館。
グラウンド。
テニスコート。

放課後の学校。
あちらからもこちらからも元気な声が聞こえる。



ボール!



心を踊らせてボールを追いかける。

ボールを拾いあげ、ほんの少しだけグラウンドに目を向ける。

「帰る時に自転車置き場で会えたらいいな」

心を躍らせながら、赤く染まる空の下、体育館へ少しだけゆっくりと足を向かわせる。
青春
公開:18/03/23 09:48
更新:18/03/23 09:54

龍子

国語とういう教科が苦手でした。
だから、正しい“言葉”の使い方がわかっていないと思います。
だけど、文章を書くことは大好きです。
ある作家さんから、作った文章がうまいと褒められて、少し自信がつきました。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容