鏡のマニキュア

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あるお城に、美しい姫と自分が美しくないとすまないお妃がいた。
お妃は毎日、鏡のような銀色に塗られた爪に問いかけている。
「この世で一番美しいのはだあれ?」
すると爪は「お妃様です」と答えた。
お妃は質問をすると答えてくれる魔法のマニキュアを持っていて、とても気に入っていた。

ある日、いつものように魔法のマニキュアを塗って「一番美しいのは?」とたずねるが、爪は「白雪姫です」と答えた。
怒ったお妃は白雪姫を殺そうとするが、白雪姫はこびとたちの助けもあって生きており、それを知ったお妃は老婆に化けて、白雪姫に毒林檎を食べさせて殺した。
満足したお妃は魔法のマニキュアを塗って「一番美しいのは?」とたずねる。しかし爪の答えはこうだ。
「一番美しいのは王子様と幸せに暮らしている白雪姫です。罪をおかしたお妃様はちっとも美しくありません」
それと同時に、お妃は爪から順に体のすべてが剥がれおち死んだとさ。
ファンタジー
公開:21/01/20 16:11
白雪姫 童話改変 マニキュア

十一 紅空( 関西 )

とかず あく と申します。
駆け出しの物書きです。
文章のトレーニングに励みつつ投稿していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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