光るボタン

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ある夜、部屋の中で男友達と喋っていると、
部屋が停電した。
「何だよ!もう」
その時、彼の服のボタンが光ったので私は
びっくりして息をのんだ。
「驚いた?こんなこともあろうかと、これは光るボタンだよ」
ボタンは蛍光灯のように光り、男友達の顔と、私の顔をぼんやり照らしている。
「何か少し不思議な感じがするね」
私は言う。
そんな私の様子を見て、彼は言った。
「こんな特殊な状況だから言いたいけど、
僕は君のことが前から」
その時、ボタンの明かりが消えた。
「何だよ!もう電気切れかよ」
ボタンは明かりがついたり消えたりを繰り返している。
彼はチカチカ光るボタンに顔をしかめている。
「どうしたの?言いたいことがあるなら言って」
彼はボタンから私に目を向けた。
「仕方がない、僕は君のことが前から」
その時、部屋の明かりがついた。
その他
公開:20/02/07 20:41

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