四角い友達

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子供の頃、僕はコミュニケーションが苦手だった。そんな僕のために科学者だった祖父が友達を造ってくれた。そいつは体のパーツが全部四角いロボットで、AIは祖父が作った為に頭が固くて頑固だった。
いつも角の立つような言い方や、重箱の隅をつつくことを言ってくる。
ただ、コイツと関わっていくうちに「コイツに比べたら、同年代のクラスメートの方がずっと楽だ。」と思えるようになって少しずつ人間と関われるようになっていった。十数年後、再開したかつてのクラスメートが僕に言った。
「お前は随分丸くなった。」と。
SF
公開:19/07/20 13:12

ソー7

思いついた突拍子もない事を、形に出来たら面白いだろうな。と思って登録しました。
なので、頻繁じゃないかもしれないし、方向性もバラバラな話ばかりだと思いますが、よろしくどうぞ。

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