151. 眠るアイディア

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25日の朝、目覚めたら脳みそが俺の顔を覗き込んでた。俺は驚いて昨夜の記憶を手繰り寄せたが全く思い出せない。
『初めまして。僕はあなたの脳の一部です』
「え…?」
『あなた昨夜泥酔して帰宅し、アイディアよ俺の頭から出て来てくれーって叫んでたじゃないですかwあなたが売れない物書きなのも勿論知ってますよ。だって僕はあなたの脳だから』
一々ムカつく奴だ。
『昨夜の叫びを聞いたサンタさんからのプレゼントとして僕がこうして出てきたのです。まぁ細かいことは気にせずに』
「ふんっ気にするか‼」
兎に角いいアイディアを引っ張り出せればいい。
「じゃあ早速そこのPCに何か面白いことを書いてよ!」
『そうですねぇ‼ではまず寝るとしますかね。ほらあなたよくうたた寝した後にいいアイディアが浮かぶじゃないですか』
そいつが眠った後俺もまた眠くなって寝ると26日の朝になっており、『また来年!』というメモが残されていた。
ファンタジー
公開:18/12/12 23:44
更新:18/12/13 02:11

ことのは もも。( 日本 関西 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていこうと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
 

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