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美佳の首元の薔薇の烙印をなぐさめるように、男は愛撫した。
ふと首筋を撫で、手で深い傷を隠した。

「どうしたの?」
「うんん。何でもない」

男は、美佳の手を払いのけて、薔薇の烙印をじっと見つめる。

「どうしたの?それ?」
「若気の至りかな」
「そう。薔薇は花言葉で愛情や愛していますという意味だけど、一本だけだと夢中という意味なんだ。知ってた?」
「そうなの。初めて知った」

男はにやけ、美佳に愛情をせがむように手を伸ばした。

「今、私は何に夢中になっているのかな?」
「きかれても答えられないよ。自分で見つければ?」
「自分で?」
「そう。美佳は綺麗な薔薇なんだから」

男は、美佳の髪をくしゃくしゃにし、己の欲求を満たし始めた。

男の言う綺麗な薔薇とは、己の意志を持たない人形であろう。
その他
公開:19/01/11 22:34

神代博志( 神様がいるところ )

人間は、忙しさに追われると、求めていた記憶を失い、ただ、目の前の仕事に取りかかるだけの社会となる。

倫理とは、他人の意見を尊重し、それを批判し、新しい分野を形成するものである。
でも、決まって心は揺るがない。(←心は魔法のワード。チーズをのせてもいいけど、何の脈略もない)

国の発展には限界があり、そのうち、ゴーストタウンがいたるところにできていく。
国民の貧富の差は激しくなり、心にゆとりがなくなった国民が大勢集まり、国の改革に乗り始める。
それを静観する者は社会に溶け込み、社会の行方に従い、見届ける。
一番良いのは、誰も傷付かない公平な世界。だけど、人間は人間だから、それは難しい。















 

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