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「ああ、疲れた⋯⋯」
おれはどこまでも続く長い階段を昇っている。
左右に壁はなく、漆黒の闇の中に階段だけが浮かんでいるので、気をつけないと奈落の底に落ちてしまう。
また一歩、また一歩と、階段を昇って行く。
ふと横を見ると、小さな階段が、やはりどこまでも続いていた。
小さな階段には小さな男の姿が見えた。
屈み込んでじっとその小さな男を見つめると、小さな男も同じように身を屈めた。
じいっとよく見ると、小さな男の側にはさらに小さな階段があり、さらに小さな男が身を屈めていた。
おれは上空を振り返った。
そこには、やはり巨大な男が上空を振り返り、さらに巨大な男が上空を振り返っていた⋯⋯。
おれは「あっ!?」と声を上げ、長い階段から落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、
おれはどこまでも続く長い階段を昇っている。
左右に壁はなく、漆黒の闇の中に階段だけが浮かんでいるので、気をつけないと奈落の底に落ちてしまう。
また一歩、また一歩と、階段を昇って行く。
ふと横を見ると、小さな階段が、やはりどこまでも続いていた。
小さな階段には小さな男の姿が見えた。
屈み込んでじっとその小さな男を見つめると、小さな男も同じように身を屈めた。
じいっとよく見ると、小さな男の側にはさらに小さな階段があり、さらに小さな男が身を屈めていた。
おれは上空を振り返った。
そこには、やはり巨大な男が上空を振り返り、さらに巨大な男が上空を振り返っていた⋯⋯。
おれは「あっ!?」と声を上げ、長い階段から落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、落ちた、
ホラー
公開:18/09/28 12:05
更新:18/09/28 12:09
更新:18/09/28 12:09
(੭∴ω∴)੭ 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。 小説・漫画・写真・画集などを制作し、Amazonで電子書籍として販売しています。ショートショートマガジン『ベリショーズ』の編集とデザイン担当。
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