家庭祭園

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日用品を買いにホームセンターへ寄ったところ、入り口近くの一番目立つ場所にその商品は置いてあった。
「家庭祭園キット」
興味本位で1つ買って、家で栽培してみることにした。

ちょうど季節は夏。乾かないよう適度に水をやりながら、日光の当たる場所に置いていた。
1週間くらいすると、キットの中から小さな屋台のようなものが生えてきた。なるほど、だから祭園なのか。
そのまま育て続けていると、浴衣を着た小さな人達が続々集まってきた。少し早めの夏祭りだ。
屋台も増え、やぐらの周りでは人々が盆踊りを踊っている。賑やかでこちらまでワクワクする。

するとある日、花火が鳴り始めた。中の人々も花火を見上げている。
一際大きな花火が上がり終わると、人々が帰っていく。
儚さを感じながら、若い頃の夏祭りを思い出していた。

今年は久し振りに妻と夏祭りに行こう。そして思い出話に華でも咲かせてみようじゃないか。
青春
公開:18/07/06 19:00
更新:18/07/06 19:42

WAかめ( 山の中 )

月の音色から参りました。ぽやぽやと思い付いた物語を書いております。素晴らしい作者の皆様の作品を読みながら勉強中の初心者。よろしくお願いいたします。

七夕ショートショートコンテスト入選ありがとうございます!
 

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