嫁ロボット・TAWASHI

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「嫁ロボット・TAWASHI」なるものを手に入れた。
今朝、出勤前にセッティングをすませてきた。今夜は彼女と初めての夜。ワクワクしながら家に帰る。
玄関を開けるなり熱烈な出迎えを受けた。

「おかえりなさーい、マイ・スウィート・ダーリン♪ 待ちくたびれちゃったわー。ご飯にする? お風呂にする? それとも、た・わ・し?」
ほぅ。なかなかベタな攻めをするじゃないか。しかし彼女はたわし。さて、どうしたものか。
「ご飯、何?」
「今夜はあなたの大好きなコロッケよ」
うん。それ絶対コロッケじゃないよね? ね?
「お風呂にしようかなぁ」
「あら。それじゃ、私がお背中流してあげるわ」
うん。産毛のような繊維ではあるが、たわしはたわし。血まみれなるよね? ね?
「やっぱりお前にしようかなぁ」
そう言った途端、彼女はプシュン……と熱を上げて動きを止めてしまった。やはり繊維は荒い方が良かったか。
ウブな奴め。
その他
公開:18/08/11 23:05
更新:18/08/11 23:06

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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