かたき券

16
148

強風の原っぱ。俺と対峙するのは親父を殺した仇だ。汚い字の書かれた紙きれを俺は見ていた。

「お仕事、お疲れ様。これ、あげる」
「肩たたき券か。さっそく使うよ」
自分であげたくせに、親父の凝り固まった肩をやっつけるように百回たたいたっけ。
「早くない?」

当時、親父は仕事で重要な案件を任されていて、ライバル企業が殺し屋である奴を雇ったようだ。
紙きれを手から離すと、風に流され、奴の元へ。
「かたき券?なんだこれ」
奴は鼻で笑い、破って捨てた。それが合図となった。

「字が足りないな。これじゃあ、かたき券だ」
「有効期限はないよ」
「もしも、父さんが悪い奴にやられたら使おう」

プロの殺し屋より素早く移動し、背後に回る。俺だって、今ではプロの仇討ち代行屋だ。絶対に悪をたたく。拳に力がみなぎる。奴の肩をたたく。
肩百たたき!

仇をやっつけた頃、風は止んでいた。
「コリない奴は痛みだけ感じな」
その他
公開:18/04/16 23:13

そるとばたあ( 神奈川 )

【This is そるとばたあ】

18年2月 初投稿「めくるめく」
    8月 強化月間達成
    10月 1st FULL ALBUM
        『ワンダーメーカー』発表
    12月 1st SINGLE
        『ブレックファストラン』発表
12月~19年5月
         ALBUM TOUR
      『Magical Mystery Wonder Tour』完走

☆コンテスト入賞作
「wwwww」「シーフード」「七バッター」
「クリムトリックアート」
「ナイトプランナー」「ハウスキーパー」
「ニューライフセーバー」

※「」内は、作品名です。

楽しんで読んで下さいますよう!

読み人そると
→7月7日0:00分~再開+おすすめ

https://note.mu/wondermaker54
新しい活動はこちら!
 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容