レコードだったあの頃

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ベンチに座って波の音を聴きながら待つ私。
ココは初めて出会った場所。

『寂しくなんかなかったもん』

強がり切れない私の耳に、すり足の懐かしいリズムの足音が近づく。

「ただいま」。
後ろから聞こえた。
ただ、その声がなつかしくて、あなたの顔も見ないで胸にとび込んだ。

「おかえり」。
ふるえながら言った。
ただ、無邪気にしがみついて、温かいあなたの胸で、思いきり甘えて泣いた。

「ただいま」。
上から聞こえた。
ただ、その言葉が嬉しくて、顔を見上げて あなたの笑顔を確かめた。

「おかえり」。
もう一度、言った。
ただ、無邪気に抱きついて、私にできる最高の笑顔で、ずっとあなたに微笑んだ。

「1年経っても同じ気持ちなら、来年の今日、同じ時間にまたココで笑顔で会おう」
1年前にあなたが旅立つ前に笑顔で残した言葉。

「ねぇねぇ!聞いて聞いて!話したいことがいっっっっぱいあるんだ!」
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公開:18/03/23 19:41

kaoru3737

小説とは...がそもそもわかってない私が、お誘いをうけてSSGに参加させていただくことに...。

拙い作品ですが、400字ほどのお時間をいただけるようでしたら、お読みいただき、ご意見・ご感想などをいただけますと幸いです。

[所属等]
◆全日本かくれんぼ協会 副会長
◆フリー(無料)DJ&MC
◆手話サークル代表
◆温泉ソムリエ
◆レターポット研究家

[趣味]
バンド(ドラム)、作詞作曲(ギター)、映画•美術鑑賞、手話、韓国語、英会話…etc.

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