アイデンティティ

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人を最も憂鬱にさせるのは孤独だ。しかし私はこの精神の災いの元を、心から離すことができないでいる。何故なら自分の歪な芸術を完成させるものが、憂鬱であると信じているからだ。
憂鬱に一度でも心を動かしてしまえば、その人は二度と深い沼から抜け出せないだろう。憂鬱には作品に美を与える特別性がある。これがちっぽけな私の暗い身の内を、それ独特の輝きで照らしてくれる。
私は今日も、脂の染み込んだ黄色い手の平で、煙草のフィルターに口付けをする。この孤独な空間こそが、私の人間性を保つ力だ。そしてこの孤独こそ、私が感動に見出だした美しさの全てだから。
その他
公開:18/03/14 00:36

hiraginosyuha

小説家を目指して、日々、公募に出すための小説を書いています。温かい目で見守って頂ければ幸いです。
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